夜だけインターネットが使えない…それ、屋内ではなく“屋外”が原因かもしれません
「夜になるとネットが遅い」「朝方だけ繋がらない」
こうした症状が出ると、多くの人は ルーター・ONU・Wi-Fi設定 を疑います。
しかし、実は 屋内機器が原因ではないケース が存在します。
特に冬場、夜〜朝方にかけて不安定になる場合、
原因は 電柱の横にある黒い箱(クロージャ)内の“メカニカルスプライス” である可能性があります。
電柱の黒い箱の中には何があるのか
NTT局からの光ファイバとお客様宅の光ファイバを接続する場所
電柱の横にある黒い筒状・箱状の設備は、
光ファイバ同士を接続するための「クロージャ」 と呼ばれるものです。
この中で、
- NTT局から来ている光ファイバ
- お客様宅へ向かう光ファイバ
が接続されています。
その接続方式のひとつが メカニカルスプライス です。
メカニカルスプライスとは?
光ファイバの端面同士を“押し当てて接続する”方式
メカニカルスプライスは、光ファイバ同士を物理的に突き合わせて接続する方法です。
- 金属製のV溝や樹脂部材で固定
- 工事が早く、現場でよく使われる
- ただし 寒さに弱い という弱点がある
構造上、光ファイバを“押し当てているだけ”なので、温度変化の影響を受けやすいのです。
冬の夜にネットが不安定になる理由
メカニカルスプライスは温度変化で“わずかな隙間”が生じる
メカニカルスプライス内部には、金属・樹脂・光ファイバなど複数の素材が使われています。
これらは 温度によって収縮率が異なる ため、冬の低温になると以下の現象が起こります。
● 1. 部材が収縮して光ファイバがズレる
金属や樹脂が冷えて縮むことで、固定力が弱まり、
光ファイバの端面に“わずかな隙間”が生まれます。
● 2. 隙間や軸ズレにより光の損失(減衰)が増える
光がまっすぐ通らなくなり、通信品質が低下します。
その結果…
- 夜だけネットが遅い
- 朝方だけ切れる
- 冬になると不安定になる
- ONUのランプが時々消える
といった症状が発生します。
これは ルーターやONUでは絶対に直りません。
現場のプロはどう判断しているのか
「夜〜朝方だけ使えない」と聞くと、まずメカニカルスプライスを疑う
実際の現場では、お客様にヒアリングする際に必ずこう聞きます。
「いつ使えない時間帯がありますか?」
そして
「夜から朝方」
と答えられた場合、真っ先にメカニカルスプライスの可能性を疑います。
もちろん、他にも原因はあります。
ただし、冬場の時間帯依存の不具合は メカニカルスプライスの典型的な症状 です。
根本解決には「融着接続」への変更が必要
温度変化に強く、ズレが起きない
メカニカルスプライスの弱点を解消する方法が 融着接続(溶接) です。
- 光ファイバ同士を熱で溶かして一体化
- 金属や樹脂の収縮の影響を受けない
- 冬でも安定した通信が可能
現場でも、メカニカルスプライスが原因のトラブルは
融着に変更することでほぼ確実に改善 します。
夜〜朝方だけネットが使えない場合は“故障担当”に連絡するのが最短ルート
屋外設備の問題は、ユーザー側では絶対に直せません。
そのため、以下の症状がある場合は 故障担当に依頼 するのが最も早いです。
- 夜〜朝方だけネットが切れる
- 冬になると不安定になる
- ルーター再起動で改善しない
- ONUのランプが時々消える・赤くなる
故障担当は契約している事業者によって異なります。
- NTTフレッツ光
- ドコモ光
- BIGLOBE光
- So-net
- OCN
など、契約先のサポート窓口に連絡すればOK。
「屋外の光ファイバ接続部(メカニカルスプライス)の可能性がある」と伝えるとスムーズです。
まとめ:夜だけネットが不安定なら“屋外の接続不良”を疑うべき
最後にポイントを整理すると:
症状 原因の可能性
夜〜朝方だけネットが切れる メカニカルスプライスの温度変化によるズレ
冬だけ不安定 屋外の光ファイバ接続部の収縮
ルーター再起動で直らない 屋外設備の問題
ONUランプが不安定 光の減衰が大きくなっている
根本解決には 融着接続への変更 が必要です。

