「動画が止まる」「テレワーク中に接続が切れる」…家のネットが遅くなると、真っ先に「回線の故障かな?」と不安になりますよね。
光回線の故障修理に5年間携わり、多くのお客様のご自宅を訪問してきた私からお伝えしたいのは、**「ネットが遅い原因の多くは、回線そのものではなく家の中にある」**ということです。
この記事では、高齢者の方から若者まで、誰でも今すぐ試せる「ネット復活術」と、プロを呼ぶべき判断基準を分かりやすく解説します。
結論:回線の断線よりも「ルーターの疲弊」がほとんど
修理の依頼を受けて訪問しても、外の光ファイバーが切れているケースは稀です。
多くの場合、24時間365日動かし続けているルーター(通信機器)がフリーズしているか、設置環境に問題があるだけ。高い出張費を払ってプロを呼ぶ前に、まずは「機器の再起動」を試すだけで解決することがほとんどです。
理由:家のネットが急に遅くなる「3つの壁」
現場で調査して分かった、速度低下の主な理由は以下の3つです。
1. 「通信機器(ONU・ルーター)の熱暴走」
ルーターも精密機械です。ホコリが溜まっていたり、風通しの悪い棚の中に押し込まれていたりすると、熱で処理能力が落ち、速度が極端に低下します。
2. 「Wi-Fi電波の干渉と遮蔽(しゃへい)」
電子レンジを使っている間だけ遅くなる、あるいは水槽や鏡の近くにルーターを置いている。これだけで電波はガクンと弱くなります。
3. 「LANケーブルの規格が古い」
(推測ですが)「昔からずっと同じケーブルを使っている」というお宅に多いです。回線は1ギガなのに、ケーブルが古いせいで100メガしか出ていないケースが多々あります。
具体例:現場訪問でよくある「お客様とのやり取り」
【事例1:高齢者のお客様】「急に繋がらなくなった、壊れた!」
お伺いして確認すると、掃除の際にルーターのACアダプターが少し浮いていただけでした。
• 私のアドバイス: 「まずは全ての配線を一度ギュッと押し込んでみてください。これだけで直ることが多いんですよ」
【事例2:若者のお客様】「夜だけゲームがラグい、回線がゴミ!」
調査すると、V6プラス(IPv4 over IPv6)の設定がされておらず、夜間の混雑ポイントを通っていました。
• 私のアドバイス: 「ルーターを最新の規格[要確認:v6プラス対応など]に変えるだけで、夜の渋滞を回避して爆速になりますよ」
今日やること3つ:プロが玄関先でまず確認する手順
業者を呼ぶ前に、この3つを試すだけで数千円の出張費が浮くかもしれません。
1. 「コンセント抜き差し」による完全再起動
ルーターとONU(回線終端装置)のコンセントを抜き、5分間放置してから差し直してください。
• ポイント: 10秒程度だと内部に電気が残ってリセットされないことがあります。しっかり「放電」させるのがプロのコツです。
2. ルーターの周りの「障害物」をどける
ルーターの上にタオルをかけていたり、床に直置きしたりしていませんか?
• 操作: 理想は「床から1メートル以上の高さ」で、周囲に何もない場所です。これだけで電波の飛び方が劇的に変わります。
3. 有線接続で速度を測ってみる
Wi-Fiではなく、パソコンなどとLANケーブルで直接つないで速度を測ってください。
• チェック: 有線で速ければ「Wi-Fiの問題」、有線でも遅ければ「機器や外の線の問題」と切り分けができます。
注意点1つ:ルーターの「5年寿命説」
修理現場で感じるのは、**「ルーターは5年も経てば消耗品」**だということです。
最新のスマホやパソコンを買っても、親機であるルーターが5年以上前のものだと、最新の通信規格に対応できず、本来の速度が出せません。
「何年も買い替えていない」という方は、修理を呼ぶよりも新しいルーターを買ったほうが安くて速くなる可能性が高いです。
修理(訪問調査)を依頼すべき判断基準
以下の場合は、個人では直せないので通信会社に連絡してください。
• 機器の「アラーム」や「認証」ランプが赤く点灯している
• 外の電波を引き込んでいる線が目視で切れている、垂れ下がっている
• 再起動しても、有線接続ですら速度が1メガ以下しか出ない
これらは外壁や近くの電柱でのトラブルの可能性があります。プロの出番ですので、遠慮なく修理を依頼しましょう!

